2005.01.31 Monday
パンクな心
渋谷の店を撤退すると告げて3ヶ月。今日が最終営業日だっ
た。閉店間際から準備を始めた。
この店で13年、テナントとしてやってきた。いろんなことがあ
り、いろんな人と出会った。店子として面白くないことを飲み込むこと
も多かったが、面白い職場だった。テナントでやる前にも約5年
そこにいて長い間、店の変化を見てきた。
時代とともに店舗として洗練されてきた反面、元々のコンセプトや良
さが少し薄くなってきた。管理職が小粒になってきて個性的な人もだん
だん少なくなってきたようだ。
最近は、以前よりも店子のことを考えないようなところが目につくよ
うになり、うちの扱いにしても理不尽なことが多く、売り場マネー
ジャーに話をしても以前のような反応が得られなくなった。管理職も現
場の人たちも余裕がない。
集客も落ちていて、直営の売り上げを上げるためのレイアウトで、う
ちなどは一番悪い場所にはめ込まれてしまった。いるだけでストレスが
たまるようなところだ。こうすると、こうなって、こういう結果にな
る、というような想像力がないのだろうと思う。
さらに、業績は悪くなって、この1年半は利益が出ない状態だった。
ストレスで胃を壊したりしたが、弱みを見せたくなくてがんばっていた
し、理不尽なことに対する抗議は続けていた。あまりに変化がないの
で、自分の被害妄想かと思えるほどだった。
去年の10月に同じ系列の新宿店に出店できて、体力的にきつい
状態ながらも久しぶりにやりがいを感じた。そこで初めてのテナントと
いうこともあったのだろうが、気を遣ってもらうことも多く、渋谷の店
に比べてマトモだったのだ。そして、自分が被害妄想ではないというこ
とを確信することができた。
新宿でまともに仕事をしていると、渋谷を無理して続けているのがば
かばかしくなった。ここで実績を作り、渋谷の条件の見直しを交渉しよ
うと考えていたのだが、無理だと悟ってしまった。
そして、最終日。こんな狭いところによくこれだけのものを詰め込ん
だなぁと思うくらいの荷物の量。お店の人も手伝ってくれて、荷物を運
び出す。うちが抜けることでレイアウトが変わるので、夜中までレイア
ウト変更をするのだ。
最終日はみんなが優しく接してくれた。一旦ミーティングめいたこと
をやって、そこでみんなからの贈り物をもらった。自分がこの立場にな
ろうとは思わなかった。
2時までかかって片付けを終えた。売り場主任に挨拶をしてバ
イクで帰路についた。真冬なのに空気が優しく感じられた。
そるとぴーなつに寄って区切りをつける。ジンリッキーを飲んで体を
リラックスさせた。テーブル席にいるグループの声が大きくて、会話の
内容が聞こえてくる。日舞関係なのだろうが、こんな夜中に女性を呼び
出して、酔っぱらって説教をしている。不快だった。上下関係をかさに
きて理不尽な物言い。
声を上げて酔っぱらいを嗤った。権力が嫌いなわけではなく、それを
勘違いする奴らが嫌いだ。
僕は臆病な人間なのだがパンクでありたいと思う。
寂しい反面すっきりしたのだ
Elvis Costello And The Attractions / The Other End Of The Telescope
た。閉店間際から準備を始めた。
この店で13年、テナントとしてやってきた。いろんなことがあ
り、いろんな人と出会った。店子として面白くないことを飲み込むこと
も多かったが、面白い職場だった。テナントでやる前にも約5年
そこにいて長い間、店の変化を見てきた。
時代とともに店舗として洗練されてきた反面、元々のコンセプトや良
さが少し薄くなってきた。管理職が小粒になってきて個性的な人もだん
だん少なくなってきたようだ。
最近は、以前よりも店子のことを考えないようなところが目につくよ
うになり、うちの扱いにしても理不尽なことが多く、売り場マネー
ジャーに話をしても以前のような反応が得られなくなった。管理職も現
場の人たちも余裕がない。
集客も落ちていて、直営の売り上げを上げるためのレイアウトで、う
ちなどは一番悪い場所にはめ込まれてしまった。いるだけでストレスが
たまるようなところだ。こうすると、こうなって、こういう結果にな
る、というような想像力がないのだろうと思う。
さらに、業績は悪くなって、この1年半は利益が出ない状態だった。
ストレスで胃を壊したりしたが、弱みを見せたくなくてがんばっていた
し、理不尽なことに対する抗議は続けていた。あまりに変化がないの
で、自分の被害妄想かと思えるほどだった。
去年の10月に同じ系列の新宿店に出店できて、体力的にきつい
状態ながらも久しぶりにやりがいを感じた。そこで初めてのテナントと
いうこともあったのだろうが、気を遣ってもらうことも多く、渋谷の店
に比べてマトモだったのだ。そして、自分が被害妄想ではないというこ
とを確信することができた。
新宿でまともに仕事をしていると、渋谷を無理して続けているのがば
かばかしくなった。ここで実績を作り、渋谷の条件の見直しを交渉しよ
うと考えていたのだが、無理だと悟ってしまった。
そして、最終日。こんな狭いところによくこれだけのものを詰め込ん
だなぁと思うくらいの荷物の量。お店の人も手伝ってくれて、荷物を運
び出す。うちが抜けることでレイアウトが変わるので、夜中までレイア
ウト変更をするのだ。
最終日はみんなが優しく接してくれた。一旦ミーティングめいたこと
をやって、そこでみんなからの贈り物をもらった。自分がこの立場にな
ろうとは思わなかった。
2時までかかって片付けを終えた。売り場主任に挨拶をしてバ
イクで帰路についた。真冬なのに空気が優しく感じられた。
そるとぴーなつに寄って区切りをつける。ジンリッキーを飲んで体を
リラックスさせた。テーブル席にいるグループの声が大きくて、会話の
内容が聞こえてくる。日舞関係なのだろうが、こんな夜中に女性を呼び
出して、酔っぱらって説教をしている。不快だった。上下関係をかさに
きて理不尽な物言い。
声を上げて酔っぱらいを嗤った。権力が嫌いなわけではなく、それを
勘違いする奴らが嫌いだ。
僕は臆病な人間なのだがパンクでありたいと思う。
寂しい反面すっきりしたのだ
Elvis Costello And The Attractions / The Other End Of The Telescope